ドイツは保育士が大人気!自由度の高い保育園の活動
ドイツでは、、2000 年の経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)
において社会階層による学力格差が最も大きい国というデータが出てから、幼児教育に力をそそぐ比重がとても大きくなりました。
ドイツの保育の特徴として、2つの範囲で分かれています。
西ドイツでは、3歳までは子供を自宅で育てるのが当たり前という文化があり、3歳児未満の保育施設が遅れました。
東ドイツでは、保育年齢や保育時間に対してはるかに充実した保育を運営しています。
ドイツは、女性の社会進出が盛んで、効率の保育園は日本と同じくほぼ空いていないのが現状です。
フレーベルの国ですが、フレーベルを知る人間はドイツではあまりいません。
キンダーガーデンという言葉も今は使われていないようです。主に保育園の種別は以下のようになります。
・Kingertagesstätte → 3歳以下の子供の保育園
・Kinderkrippe → 3歳以下の子供の保育園
・Spielgruppe → 小規模保育園・託児所・教会
・Tagesmutter → 保育ママなどの保育請負い
保育園には自由性が高く、半日保育と全日保育のクラスがあったり、曜日が自由や昼ご飯は家でなど選択できます。
保育料金を無償にし、食事代などの費用のみ徴収する自治体が増えています。
シュタイナー教育
世界的に有名なシュタイナー教育は、ここから生まれました。シュタイナー氏がドイツのヴァルドルフ・タバコ工場の労働者のために設立した学校(ヴァルドルフ学校)がもとになったこの教育法は、ドイツではヴァンドルフ教育学と呼ばれています。
シュタイナー教育は、7年ごとに人間の成長の段階を決め、生まれて成人するまでに3分割して段階に合わせた教育法を合わせていきます。
基本的な考えとして、物質体・精神・感情・自我の4つを基礎原理として成長することを目的にしています。
学ぶ環境
授業自体が芸術的で、詩や歌を歌ったりと芸術活動を通して学んでいます。早期の教育法は行いませんが、テレビや映画、ゲームなどは基本的に禁止しています。実は創造性を高めらための施策で、絵本や紙芝居も使わずにお話だけで子どもたちが想像して楽しめるようにしていきます。
玩具なども天然素材を基にして、天然の木やゴム・面や羊毛などでできています。食事も有機栽培や添加物をできる限り使用しないようにしています。
縦割り教育で、小・中学校では8年間の盛り上がり制で同じ担任がクラスを受け持ちます。
エポック教育
「エポック」と呼ばれる国語・算数・理科・社会といった主要教科から1教科を選んで数週間学び続ける時間があります。
1つを専門的に学ぶことで知識を深めることが狙いです。優劣を点数では決めないため、テストは存在しません。
シュタイナー教育では教科書がないため、代わりにエポックノートと呼ばれるノートに書きこみ、経験と学びを記録し、教科書を創っていきます。
シュタイナー教育の特徴
シュタイナー教育は、正解のない問題に取り組み、問題意識を大切にしています。
自分で考え行動する主体性と自分で創る創造性を養います。
シュタイナー教育を受けた人は起業家が多く、日本でもシュタイナー教育を行う学校からは芸能人やアーティストが多く出ています。
保育士は大人気
幼稚園教諭はあまりですが、3歳以下の保育園の保育士はママたちに大人気の職業です。
日本では待遇の悪いということが問題になっている保育士もドイツではお洒落で流行に敏感なままに大人気。
憧れからか幼児教育もしっかり勉強してくれるので、レベルもどんどん上がっているようです。